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新国防論 9条もアメリカも日本を守れない(伊勢﨑 賢治 著)

新国防論  9条もアメリカも日本を守れない(伊勢﨑 賢治 著)https://a.co/3KNSY5b

門外漢の私には、すべてを理解し切れたわけではないですが、感覚としてしっくりきたあたりを、今後の考え方のベースとするため、メモしておきます。

SEALDsが活発に動いている頃だったか、とある若者が、的が来たら国境線で酒を酌み交わすんだみたいなことを言っていたような記憶があります。(記憶なので出典不明)

それの現実的具体的な路線として、日本は、人権を尊重する国として、敵を作らず、テロリストの標的にならないということを国防の要点に据えるという、路線。

それならば、武力はあくまで専守防衛のための力にしておける。

目指すべきところとして、すてきじゃないですかね。

国家間の戦争よりも、テロのほうが、個人的には見えなくて防ぎようもなくて怖い。

著者の伊勢崎先生は、戦争を知ってる方ですから、ここで引用していない、本当に厳しい状況のことも、この本でもほかのところでも様々語っていらっしゃいます。

【目次】
第1章 戦争が起こるメカニズム
第2章 世界から見た集団的自衛権
第3章 日本の国防を考える
第4章 日本が変える集団安全保障
第5章 日本の防衛と国際秩序構築を考える https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-0293164

  • はじめに

このジブチ基地は、現在、永久使用することが検討されており、日本は世界戦略的な海外軍事拠点を置くまでになったのです。

ソマリアの 海賊退治では、当時の政府与党の国会 答弁をはじめ、もろに邦人保護という 「国益」が真正面に出てきてしまいま した。 こんな状態は戦後初めてです。 日本はついに、国益を掲げて自衛隊 を海外に出すようになってしまったの か。 日本は新憲法を受け入れると同時 に、強大な軍事力は持たない、 軍隊を 外に出さないと守れないような国益は 求めないと誓ったのではないか。

憲法の一字一句を検証するのも勉強になりますし、安保法制によって何が変わるのか激論するのもよいでしょう。しかし、肝心なのは、「何のために」それをしなければならないか、です。

第3章 日本の国防を考える

  • 無理やりな危機想定は逆効果

もう一つの問題は、 グローバル・テロ リズムです。 「中国の脅威」のために 軍事的なプレゼンスを増やすことで、 日本が標的にするに足る国だと覚醒さ せる可能性が高まる。 つまり、「敵を 増やすリスク」が飛躍的に増大するか もしれないのです。 「中国の脅威」 の対処が、めぐりめぐって日本の国防 上の別の脅威をつくってゆく。

  • 保護観察の身を中国の脅威に生かす

世界統治システムの圧倒的な強者の1 人が、心を入れ替えて 「更生中」の正 直者に対して、執拗な嫌がらせをやっ ていると、国際世論に訴えかける。 こ れこそが、 中国に対して優位に立てる唯一の道なのです。

これは、日本が冷静に、武力の行使を 「自粛」する姿勢を貫く時のみ可能です。

  • 本当の脅威とは

原子力施設への攻撃は、通常 兵器に頼る必要すらありません。

電源喪失」で済むのです。

第4章 日本が変える集団安全保障

グローバル・テロリズムという敵が、 「通常戦力」で殲滅できる相手じゃな いということを、 アメリNATOという地球上最強の軍事力が証明させられてしまったのです。

  • COINで最強軍閥に迫る

これから「ジャパンCOIN」を作る として、そのヒントを求めるなら、そ れは僕らが行なった当時のアフガニス タンでの武装解除でしょう。

  • ジャパンCOINの未来

日本は、国軍に装備・武器の提供など の直接的な支援はできないが、国軍を 国家において最強かつ唯一の軍事組織 にするため、ほかの武装組織を武装解除する交渉に潜在能力を発揮する。

第5章 日本の防衛と国際秩序構築を考える

  • 敵をつくらないことが最良の防衛

日本の国防 「戦略」の土台となるべき 「敵をつくらない」不断の努力です。

日本人の意識の上で。国際協力=”良いことをやる”ではなく、これをやらないと日本は壊滅するぐらいの切実さ を持って、 です。